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2012.07.16

森沢明夫著「海を抱いたビー玉」

Umiwo
大人のために夏休みの課題図書を推薦するならば、この本。
作品の構成がなかなか良い。複数の時間軸と登場人物が、ボンネットバスを軸に交差する。
昭和四十八年の瀬戸内海大三島に始まり、2004年10月23日の新潟県山古志村、2002年11月7日の広島県「福山自動車時計博物館」と時空のパノラマが展開される。
その中で誰もが経験した少年時代の夏休みが描かれている。
古いものを単なるアンティークとか、ノスタルジーとかではなく、身近な愛玩品とすることで、それらのものと心が通じ合い人生が豊かになる。単なるファンタジーではなく、地道なレストア作業の描写にはクルマ好きの心が揺さぶられる。
いつもの悪くせで、映画化できないかと考えながら読んでいたが、この小説はこのままが良い。

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