« Eyal Amir "Latin Dream" | Main | Mark Bramley "Lost in Tokyo" »

2012.03.10

前田靖一著「鮮烈・ビスマルク革命」

Bismarck
大著読了。
そもそもオットー・フォン・ビスマルクの評伝において、日本語で読めるものは限られている。ドイツ語であれば多少はあるのだが、流石にそれを読む意欲も、語学力もない。
誰もが漠然と認識している通り、ビスマルクは聖人君子などではない。策略の限りを尽くす典型的なマキャベリストだ。とは言え、オーストリーやフランスに戦勝し、ドイツの統一を果たした手腕は、並大抵の知謀ではない。喧嘩好きで、傲慢でありながら、緻密な思考と柔軟な戦略を持っていた。特に外交では、敵を味方にし、味方を敵にすることを繰り返し、自国を常に有利なポジションに置いた。
その一方で、上司である国王や皇帝との確執に心を痛めていた。
本著の不満を言えば、参謀総長のモルトケの登場場面が少ない。いくらビスマルクが政治家として優れていても、モルトケの軍事力なしでは、近隣国に強気の姿勢を貫けなかったはずだ。

|

« Eyal Amir "Latin Dream" | Main | Mark Bramley "Lost in Tokyo" »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7525/54182271

Listed below are links to weblogs that reference 前田靖一著「鮮烈・ビスマルク革命」:

« Eyal Amir "Latin Dream" | Main | Mark Bramley "Lost in Tokyo" »