« Mark Bramley "Lost in Tokyo" | Main | 永井荷風著「濹東綺譚」 »

2012.03.13

紀尾井ホールでの木嶋真優

Mayu2

3年前に絶賛した木嶋真優を、やっと目の前で聴くことができた。

木嶋は通好みの難曲をプログラムに揃えていた。
1曲目にイザイ編曲のロカテッリを選ぶこと自体、普通ではない。
2曲目のストラヴィンスキーのディヴェルティメントになると、エンジンも暖まり、聴く側もやっと耳が追い付いてくる。特に第4楽章のアダージョからコーダへの展開は圧巻だった。この単楽章だけで、一曲分のボリューム感があった。
休憩を挟んで、ベートーヴェンのクロイツェル。序奏は少し不安定な感じがしたが、第2楽章の変奏になると、軽やかさと深さのメリハリが効いて、グングン良くなってきた。木嶋はノリ始めると凄い。第3楽章ではパッションが炸裂していた。
プログラム最後のチャイコフスキーのワルツ・スケルツォからアンコールにかけては、エンジン全開状態でホール全体を鳴らしていた。

心地良い疲れに酔いながら紀尾井ホールを後にして、永田町駅までの静かな夜道を歩いていたら、ふと、アンネ・ゾフィーが以前「自分のスタイルは、エクストリームだ」と言っていたのを思い出した。

|

« Mark Bramley "Lost in Tokyo" | Main | 永井荷風著「濹東綺譚」 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 紀尾井ホールでの木嶋真優:

« Mark Bramley "Lost in Tokyo" | Main | 永井荷風著「濹東綺譚」 »