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2011.07.31

三浦しをん著「まほろ駅前多田便利軒」

Mahoro
映画化もされた娯楽小説。構成が連作短編集のようなものなので、本当は映画よりもテレビ・ドラマ向き。
作品の舞台が今住んでいる町田市なので読んでみた。
内容は、いかにも腐女子に受けそうな中年男二人のトラブル・シューティング話。便利屋が次々と事件に巻き込まれて行く。
同じ男としては、あまりこの主人公達に共感を持てなかった。便利屋稼業なんて、もっと地味で真面目な人間がやる商売だし、男にはこれほど女々しく暗い過去を引き摺るような持久力はない。男は複雑なようでもっと単純だ。大抵の男は、いくらでも新しい女を好きになれるし、新しい暮らしに順応して行けてしまう。主人公達に女の妄想する男像を感じて、創作の域を出ない物足りなさがあった。
ただ娯楽小説としては充分楽しんで読めた。何より土地鑑があるので、実際の場所を推理して楽しんだ。
三浦しをんはこの作品で2008年上半期の直木賞を獲っている。

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