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2010.07.09

三崎亜記著「となり町戦争」

Tonarimachi役所の事業として、となり町と戦争が始める。戦争と言っても、筒井康隆の「東海道戦争」のように戦車や戦闘機は登場しない。ましてや銃を撃ち合うシーンすらない。何の目的でとなり町と争っているのかも分からない。ただ町の広報誌に掲載される戦死者の数だけが増えていく。
この小説の世界観は、パロディーでもコメディーでもなく、淡々と切なく村上春樹のように進んでいく。ただ村上春樹より、理屈っぽいのに、主人公に意志がない。結局日々の暮らしは、この小説のように世の中に流され、自分が何をしているのか実は分かっていないのかもしれない。
役所仕事の描写が良く書けていると感心したら、著者は元地方公務員だったとのことで納得。

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