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2010.06.30

3大ヴィルトゥオーソによるバラード1番

3人のヴィルトゥオーソが、ショパンバラード1番を演奏している映像を紹介し、これを聴き比べるという贅沢を共に味わいたい。

1人目:ホルヘ・ボレット

ボレットは後の2人に比べると世評は一段下がるが、その技巧と音楽性は非常に高い。大好きなピアニストの1人。

2人目:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ

ミケランジェリは限りなくパーフェクトに近いピアニスト。レパートリーにも彼なりのこだわりがあり、自分が弾く意義のない曲は名曲と言えども弾くことは無かった。そのミケランジェリがこの曲を演奏していることもまた興味深い。

3人目:ウラディミール・ホロヴィッツ

ホロヴィッツは説明不要とも言える20世紀最高のピアニスト。ただ巧いだけでなく、凶暴とも言えるほどの非常に個性的な演奏を繰り広げた。この曲でも前述の2人とはまるで違う演奏を見せてくれる。

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2010.06.27

森功著「許永中 日本の闇を背負い続けた男」

Kyoeichu読み終えて、これは映画化できないだろうかと考えた。
在日の被差別と貧困から這い上がろうともがいていたら、いつの間にか社会の汚れごとを背負ってしまった。哀しい運命を歩んだ男だったのかもしれない。許の実姉が語る心優しい永中少年は、何を夢見て大人になっていったのだろう。
映画化するならば、たけし永中を演じてもらいたい。崔洋一にメガホンを取ってもらって。

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2010.06.20

ロバート・ウェストール著「ブラッカムの爆撃機」

Blackhams_wimpy爆撃機が無粋な兵器になったのは、B-29からだと思う。ウェストールが書いた「ブラッカムの爆撃機」にはまだ、爆撃機乗りに冒険心に似た勇気と、仲間との絆があった時代の情景が描かれている。
主人公が搭乗する双発の中型爆撃機ビッカース・ウェリントンの仕事は、英国本土からドイツに夜間空爆を仕掛けることだ。或る夜、友軍機がドイツのユンカース88を撃墜する場面に遭遇する。無惨に炎上墜落するユンカースに嫌な思いをする。

ビッカース・ウェリントン
Vickers_wellington

ユンカース88
Ju_88

この本には宮崎駿が短い漫画を寄せている。主人公達の夜間飛行の場面を読んでいると、「天空のラピュタ」でタイガーモス号がゴリアテの追撃を受けるシーンを思い出す。きっと宮崎も夜間飛行に特別な感慨があるのだろう。

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2010.06.19

エレーヌの弾く「音の絵」

ラフマニノフは「音の絵」と題するピアノ曲集を2巻書いている。
ここでエレーヌ・グリモーが弾いているのは、先に書かれた作品33の第2曲と第1曲。

第2曲はロシアの初夏を思わせるような美しさに満ち、第1曲はシンコペーションが面白い。

エレーヌは中堅ピアニストの中でも信頼できる演奏をする。特にラフマニノフの甘美な作品では、しなやかなでありながら、芯の太さを感じる演奏をしており好感が持てる。
エレーヌの人柄については、以下の紹介が分かり易い。

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2010.06.14

はやぶさの帰還

小惑星探査機「はやぶさ」が帰還した。
長い旅を終え、サンプル・カプセルを地上に落とし、自らは大気圏突入で燃え尽きるなんて、涙が出るじゃないか!
はやぶさが挑んだサンプルリターンは、人類の宇宙探査史の大きな一歩だ。日本が久しぶり成し遂げた大金星だ。中国の有人宇宙飛行より価値がある思う。
たとえカプセルの中が空っぽでも、我々の心には大宇宙へのロマンで満たされた。そしてもっと遠くの星々まで、次の旅の夢は膨らむ。
そして宇宙の旅を終えたはやぶさは、来春東北新幹線新型車両となって蘇る。...関係ないけど。

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2010.06.13

黒いエンツォ

Enzo

エンツォを買った。実車は少し高価なので、今回はとりあえずラジコンにした。
前進、後退し、左右にも曲がり、何とライトまで点灯する。これで1,980円。
見方によっては我が愛車R2にも似ている。燃費と実用性では、R2が勝っている。

Myr2


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2010.06.12

松田聖子「チェリーブラッサム」


今こうして聴くと、メチャクチャ歌が上手いなぁ。
1981年の映像らしいので、松田聖子19歳。
以前書いた「夏の扉」もそうだったが、この曲は当時としてもギターが格好良かった。

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2010.06.06

宮﨑あおい著「祈り」と非現実感

宮﨑あおいによる中国雲南省の旅行記。写真が多いので写真集とも言えるかも。宮﨑自身が撮影した写真も悪くない。
流石に大河で主役を務めたほどの女優だけあって、考えていることにも共感が持てた。次の文書を読んだ時、そう感じたので、少し長いが引用する。

--- 神様は何となくいると思っていて、時々「もしかしたら周りの人はみんな私のことを騙しているのかな」って考えることがある。実は、私に渡されていない台本を持っていて、その台本に沿ってセリフを話している。私が広いと思っているこの世界は、実は小さな舞台の中。そんなことをたまに思う。
神様がそういうのをすべて動かしている。地球や宇宙は本当はすごく小さくて、中国へ行ったとしても、地図上で見ると遠いけど、実はすごく近いところにある。神様がすごく遠いところに見せかけているだけかもしれない。そんなことを考えることがある。---

この感覚は「トゥルーマン・ショー」そのものだし、騙されていることを薄々気付きながらもそれを楽しむ姿勢は、押井守の傑作「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」かもしれない。自分が創られた世界の登場人物の一人ではないかという感覚は、それがコンピュータ・プログロムの世界だとしたら、「マトリックス」やエメリッヒの「13F」といった映画で感じることが出来るし、その世界が小説の作品の中で、その創造主が小説家だとすれば小松左京の「こちらニッポン…」だ。
こういった突拍子もない発想や感覚は嫌いでない。自分が如何に小さな存在で、この世の中が如何にインチキなものであるかと考えると、すっかり気分が軽くなる。

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