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2010.05.05

中野翠著「小津ごのみ」

Ozugonomi女から観た小津映画評。明らかに観るポイントが男と違って面白い。スクリーンの中のファッションやインテリア、雑貨から、小津映画を「グラフィックデザイン的だ」と評じており、大いに感心した。まさにその通りだと思う。黒澤映画が絵画的だとすれば、小津映画はデザイン的だ。
また普段我々が観る戦後の作品ばかりでなく、戦前の異なった作風の小津も紹介されている。小津安二郎と言えば偉大なるワンパターンと思いがちだが、若い頃にはコメディーなども撮っていた。
とにかく小津映画がもっと観たくなる素敵な本だった。

著者中野翠が薦める作品
 サイレント時代の作品
  「学生ロマンス 若き日」1929年
  「突貫小僧」1929年
  「朗らかに歩め」1930年
  「落第はしたけれど」1930年
  「その夜の妻」1930年
  「淑女と髯」1931年
  「東京の合唱」1931年
  「大人の見る絵本 生まれてはみたけれど」1932年
  「非常線の女」1933年
  「出来ごころ」1933年
  「東京の宿」1935年
 戦前のトーキー作品
  「淑女は何を忘れたか」1937年
  「戸田家の兄妹」1941年
 戦後の作品
  「長屋紳士録」1947年
  「晩春」1949年
  「麦秋」1951年
  「お茶漬の味」1952年
  「東京物語」1953年
  「彼岸花」1958年
  「お早よう」1959年
  「浮草」1959年
  「秋日和」1960年
  「小早川家の秋」1961年
  「秋刀魚の味」1962年

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