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2009.11.23

ブックオフ百景

週末ブックオフをハシゴするのが楽しみになっている。
拙宅沿線界隈にはブックオフが多く、散歩ついでに近所の店舗に行くばかりでなく、クルマや電車で遠征することもある。
ブックオフ散策の楽しみの一つに、店舗ごとに品揃えの傾向が異なる事である。
ブックオフは店舗ごとに本、CD、DVD、ゲームなどを買い取り、それを店頭に並べているため(たぶん)、品揃えにその店の近隣住人の趣向が顕著に現れる。例えば、漫画やゲームの品揃えが充実している店は、子供が多く住む住宅街にあり、ビジネス書や高価な単行本は、世田谷などに高所得者層の街に多い。マニアックなDVDやCDは、渋谷や秋葉原などの若者が集まる店で見つける事が多い。
そんな品揃いを楽しみつつ、あぁこの作家は売れているくせに、ブックオフ率が高いなぁ、などと違った角度での無言の世評を感じる事もある。定価1,400円の単行本が、半額の700円で売られているなどは立派な方で、それが105円コーナーに並べられていると、著者が気の毒にさえなる。
自分の狙い目は、普通数千円もする高価な単行本で、新刊同様に帯が付いた美本が半額で売られていると、ついつい手が出てしまう。たぶん前の持ち主は読まずに売ったのだろうと思われる本も少なくない。事実、謹呈〜などと出版社や著者からのワープロ文が折り込まれている事もある。ときどき作家のサイン本まであるが、何々さんへなどと書かれているときは、流石に手が出ない。
以前ブリュッセルに住んでいた頃、パリのオペラ座界隈で、ブックオフを見つけたときは驚いた。道を挟んで2軒あり、1軒は日本語の本やDVD、もう1軒はフランス語や英語のそれらを扱っていた。欧州暮らしで日本語に欠乏していた身にとって、文庫本が1ユーロで売られているのに驚喜し、森繁の社長シリーズのDVDまで揃っていたのには、ただただ驚いたものだ。

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