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2008.11.16

向田邦子のエッセイと短編小説

向田邦子のエッセイ集「父の詫び状」と、短編小説集「思い出トランプ」を続けて読んだ。
とにかく素晴らしいのだが、面白いのは、エッセイが短編小説のようで、短編小説が単発TVドラマのようなのだ。
周知の通り彼女は、テレビドラマの脚本家として名を挙げ、その後小説家として直木賞を受けている。そのためストーリーの展開がリズミカルで、エンディングの締め方が巧いのだ。これはエッセイにも小説にも共通している。
「思い出トランプ」は家族や夫婦を登場人物に、日常の積み重ねの中のドラマを切り取って描いている。題材に夫や妻の浮気を書いているものが多い。それもドロドロとしておらず、サラリとしているところが、妙にリアルで味がある。
短編小説が巧い作家は手放しで好きだ。芥川しかり、志賀直哉しかり、そして向田邦子しかりだ。
ちなみに最近田中麗奈が舞台で、向田の「思い出トランプ」を演じたと聞いて、?と思った。「思い出トランプ」は短編小説集の本のタイトルであって、小説のタイトルではないからだ。インタビューを読んでみたら、どうも「思い出トランプ」に収録されている「大根の月」の主人公英子を演じたようだ。彼女は好きな女優の一人なので、ちょっと観てみたかった気もする。
Rena

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