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2008.11.16

向田邦子のエッセイと短編小説

向田邦子のエッセイ集「父の詫び状」と、短編小説集「思い出トランプ」を続けて読んだ。
とにかく素晴らしいのだが、面白いのは、エッセイが短編小説のようで、短編小説が単発TVドラマのようなのだ。
周知の通り彼女は、テレビドラマの脚本家として名を挙げ、その後小説家として直木賞を受けている。そのためストーリーの展開がリズミカルで、エンディングの締め方が巧いのだ。これはエッセイにも小説にも共通している。
「思い出トランプ」は家族や夫婦を登場人物に、日常の積み重ねの中のドラマを切り取って描いている。題材に夫や妻の浮気を書いているものが多い。それもドロドロとしておらず、サラリとしているところが、妙にリアルで味がある。
短編小説が巧い作家は手放しで好きだ。芥川しかり、志賀直哉しかり、そして向田邦子しかりだ。
ちなみに最近田中麗奈が舞台で、向田の「思い出トランプ」を演じたと聞いて、?と思った。「思い出トランプ」は短編小説集の本のタイトルであって、小説のタイトルではないからだ。インタビューを読んでみたら、どうも「思い出トランプ」に収録されている「大根の月」の主人公英子を演じたようだ。彼女は好きな女優の一人なので、ちょっと観てみたかった気もする。
Rena

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2008.11.15

René Aubry "Play Time"

Play_timeルネ・オーブリーはフランスの作曲家でギタリストです。
どこかノスタルジックで、何とも切ない不思議な音楽を創っています。きっと彼の頭の中では、こんな音楽がずっと流れているのでしょうね。
世界中に音楽を生業に暮らしている人は沢山いると思いますが、売れることを度外視に活動している人はどれだけいるのでしょうか。彼はその一人だと思います。フランスらしい厭世観が薫ってきます。

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2008.11.03

日本に適したクルマ

この三連休はクルマで少し遠出をした。
帰国してから中古で買った軽自動車は、まずまず快適だ。
660cc直列4気筒のエンジンは、四千回転程度で時速120キロメートルの巡航速度を無理なく保てる。車体の硬性も高く、高速走行でも運転に不安はない。無段変速機もシームレスな加速を生み、乗り心地にも全く不満はない。
燃費を計ってみたら、1リットルで17キロメートル程度走った。ガソリンの値段に換算すると、1キロメートル走るのに10円以下だ。渋滞時間もあった割には、優秀な燃費だ。
中古で買ったのに、カーナビゲーションとETC車載機を装着したので、新車とあまり変わらない値段になってしまったが、大排気量のクルマに比べれば数分の一の出費で済んだ。
R2

日本の道路環境では、軽自動車が総合的に優れていると思う。狭い市街路と、中速の自動車専用道路では、小さな車体と低排気量のエンジンが適している。
ドイツに住んでいた頃は、アウトバーンを走行する都合上、2リットルのガソリン・エンジンのクルマを使っていたが、ベルギーではその必要もなく、1.8リットルのクルマに乗り換え、それで充分だった。
それでもやはり、欧州大陸をグランド・ツーリングするとなると、3リットルを越える大排気量のドイツ車などは、運転の疲労も少なく、非常に魅力的だ。ただそれを日本列島で使う必要性は全く感じない。
アウトバーンを180キロ以上の巡航速度で、安全に長距離走行するためのクルマと、狭く曲がりくねった渋滞の首都高を低燃費で走るクルマは、全く違った乗り物であるべきだろう。

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