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2008.03.13

スロベニア・フィルのマーラー2番「復活」

イタリアの東、オーストリーの南に、スロベニア共和国は位置する。
昨晩スロベニア・フィルの演奏会を聴きに行った。演目は一曲だけ。マーラー交響曲第2番「復活」である。大好きなマーラーの、それも合唱まで付いた大曲をナマで聴けるチャンスを逃すことはできない。
定刻8時を少し遅れ、オーケストラと合唱チームが登場。左奥に控える打楽器チームだけでも7,8人、男女混声合唱チームが30人以上いた。全5楽章のこの「復活」で、合唱は最終楽章だけ。つまり第4楽章が終わったところで合唱チームを登壇させても構わないのだが、あえて最初から登壇させたところがミソ。
そして第1楽章。テンポは少し速め。チェロが不気味に主題を奏で、大曲の出だしとしては期待大。指揮のジョージ・ペーリヴァニアンもダイナミックに棒を振る。
Sabina20分近い第1楽章の後、第4楽章から歌うメゾ・ソプラノのベルナルダ・フィンクと、第5楽章から歌うソプラノのサビーナ・チェイヴィラック(写真)が登壇。このタイミングも良い。第2楽章以降の曲間で登場すると、全体の流れが途切れてしまうからだ。
各10分程度と短めで軽い曲調の第2楽章と第3楽章で、一息つく。
そして第4楽章から声楽が加わり、クライマックスへと進んでいく。
第5楽章では合唱も加わり、壮大な感動のエンディングに達する。
全曲で約1時間20分の演奏時間だったが、退屈な箇所もなく、全く長さを感じなかった。特に第5楽章は、それだけでも単独の作品として成立しそうなほど、雄大で素晴らしいものだった。
心なしかオーケストラの音も、普段耳にしている西ヨーロッパのオケよりも、濃厚で土臭い気がした。マーラーは洗練された都会的な音よりも、多少癖のある民族的な香りが似合う。その点で、今回の演奏は充分に満足できた。

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