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2008.03.21

松田聖子「夏の扉」

冷たい雨が窓ガラスを叩いたかと思うと、急に雲間から明るい日差しが顔を出したりする。ヨーロッパ独特の春の天気だ。
夏にはまだ遠いが、日照時間が延び、明るさが増してくるとなぜかこの曲を思い出す。

1981年4月、デビュー2年目の松田聖子は19歳。立て続けにヒットを飛ばし、テレビの歌番組の常連となっていた。アイドル歌手全盛期であった当時、松田聖子はその頂点に立っていた。
Seikoそして発売された5枚目のシングル曲が「夏の扉」。
テレビで耳にしたその曲に、中学3年だった自分はすっかり夢中になってしまった。松田聖子というアイドルにではなく、その楽曲の明るさの虜になったのだ。アイドル歌手のレコードを買うのは恥ずかしかったが、友達に見つからないように、そのシングル盤を買いに行った思い出がある。
その当時、エアプレイTOTOなどに代表されるAORと呼ばれるジャンルがあった。演奏技術の高い連中が、耳あたりの良い比較的明るい雰囲気のロックを、世に送り出していた。当時の自分は、日本の歌謡曲よりも、アメリカ西海岸から流れてくるそんな音楽に興味があったのだ。
そんな頃に聞いた松田聖子は、AORだった。ピンクレディーや山口百恵のような、それまでの歌謡曲とは全く違って聞こえた。それは松田聖子というボーカリストを中心にした作詞家、作曲家、スタジオ・ミュージシャンによる一種のプロジェクト・チームだったのだと思う。楽曲の良さ、演奏水準の高さ、それに加え松田聖子の歌唱力も今聴いても非常に良い。

ヨーロッパは今週末、復活祭である。そして来週末には夏時間が始まり、季節は春の扉を開けて、夏に向けて走り出す。

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