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2007.10.18

うなぎの思ひ出

ベルギーにも、うなぎの料理があります。蒸した(?)うなぎにグリーンソースをかけたもので、個人的には×です。
思い起こせば、生まれて初めてうなぎを食べたのは小学4年生のときでした。夏休みに家族で母の郷里である長野県岡谷市に行ったとき、町のうなぎ屋で蒲焼を食べました。それまではうなぎなんて海蛇の親戚だと思って気味悪がっていて、それを美味そうに食べる両親をゲテモノ食いの変人だと思っていました。
「試しに食べてご覧」と母に薦められ、幼い妹は無邪気に差し出されたうなぎをパクリと食べました。「お兄ちゃん、これ美味しいよ」と顔を覗かれた自分は、兄としての威厳を保つために、勇気を振り絞り一口食べてみました。それは予想に大きく反して、なんとも美味いものでした。父は始終黙って微笑んでいました。
月日は流れ、今も日本に行くと、必ずと言っていいほどうなぎを食べます。老舗と自称する店で高価な特上を食べたりもしますが、初めて食べたあの日の味には勝りません。これはきっと味覚の記憶が昇華されているのだなと思っていたところ、先日ひょんなことから今になって、岡谷がうなぎの名産地だと知りました。たぶん諏訪湖で養殖しているのでしょう。
父や母は今もあの日のことを憶えているでしょうか? 妹はきっと忘れているでしょう。

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