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2007.09.30

DVDでマハヴィシュヌ炸裂! - Mahavishnu Orchestra "Live at Montrux 1984/1974"

Mahavishnudvd言わずと知れた、我が最敬愛するギタリスト、ジョン・マクラフリン大先生率いるマハヴィシュヌ・オーケストラのライブDVDです。1974年と1984年のモントルーのジャズ・フェスの映像が、2枚組のDVDに収められてます。
そもそもマハヴィシュヌの公式発売された映像はなかったので、動くマクラフリンが見れただけでもう大満足。特別な思い入れがあるだけに演奏に関しては客観的なコメントはできませんが、画質や音質に関しては全く問題なしです。あとは見る人に、この音楽を消化できるだけの力量があるかどうかです。駄目な人には駄目なので、お薦めはしません、、、

日本のamazonを見ると10月24日、ドイツのamazonを見ると10月5日の発売となってますが、今日馴染みのハードロック専門の中古CD屋に行ったら売ってました。レジに空のDVDケースを持って行くと、店主が「マハヴィシュヌ、マハヴィシュヌ、、、」と呪文のように呟きながら、未開封の新品を奥から取り出し、売ってくれました。全く謎の都ブリュッセルです。

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2007.09.29

若手女性指揮者の勇姿

Eva昨晩、Vlaams Radio Orkestの演奏会に行ってきた。
指揮は1982年生まれの小柄なフィンランド娘、Eva Ollikainen
1曲目はブラームスの悲劇的序曲。女だとナメていたら、いきなり顔面パンチを食らったようだった。とにかくその指揮ぶりがカッコイイのだ。音楽もキリリと引き締まって良い出来だった。
2曲目はJan Michielsをソリストに招いて、ベートーヴェンのピアノ協奏曲5番「皇帝」。これは改善点が散見された。音が上滑りして、刻み込みの深さが足らなかった。もう少しテンポを落として、じっくりと取り組めば向上すると思われた。またホールの音響のせいか、ピアノの音もカラカラと鳴り低音不足。
休憩を挟んで3曲目は、アイビスの"The Unanswered Question"。初めて聴いた楽曲。微弱音の連続する現代音楽風。
最後の4曲目は、バーンスタインの交響的舞曲「ウエストサイド物語」。いわゆるミュージカルの抜粋組曲。オーケストラも躍動し、打楽器チームも面目躍如。指パッチンや「マンボ!」の掛声も、バッチリ決まった。
前半2曲はドイツもの、後半2曲がアメリカものという面白い演目構成で、まだ若い指揮者の将来に期待が持てた演奏会だった。
彼女には婆さんになったころ、ブラームスの4番を振ってもらいたい。きっと渋い良い演奏が聴けそうだ。それまで自分が生きていればだが。

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2007.09.25

菊池寛著「恩讐の彼方に」

ききみみ名作劇場」というポッドキャスティングを毎回ダウンロードして聴いている。20分程度の短編小説を俳優や女優が朗読しているものだ。先日聴いた菊池寛の「恩讐の彼方に」は前後編に分かれ、両方で併せて1時間程度の長いものだった。朗読は横内正
菊池寛の本は今まで買って読んだこともなかったのだが、この「恩讐の彼方に」は、なぜかストーリーを知っていた。映画やドラマで観た記憶もないし、子供の頃母から読み聞かされた記憶もない。学校の教科書にも載っていなかったはずだし、どこでどうやってこの話を知ったのか自分でも全く見当がつかない。
先週末にこの朗読をiPodで聴きながら、ブリュセルの坂道を散歩した。我が家からブラブラと坂道を登ったり下ったり歩くと、ブリュッセル中心部の繁華街や観光地にたどり着く。
歩きながら、この小説を映像化するならば、主人公には誰をキャスティングしようかなどと空想を楽しんだ。やっぱり渡辺謙かな。トンネルのシーンはセットじゃなくて、オールロケで撮りたいななどと。
結末は知っていたのに、ラストシーンでは胸が熱くなって、歩きながら泣きそうになった。
王宮の丘から最後の坂道を下れば、もうグランプラスだった。

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2007.09.24

クルマが消えた日

朝寝坊した11時頃、クルマで出かけようと思って、アパートの地下駐車場から、表道路に出てみると、ん???
クルマが1台も走っていない。我が家の前は、片側3車線の幹線道路で、休日でもクルマの絶えることなどないのに。
その車道には、自転車が気持ち良さそうに悠々と走っている。更には、馬までがパカパカと歩いているではないか!
これはもしかして、噂に聞いた「クルマに乗っちゃ行けない日(名称不明)」なのかもしれない。このブリュッセルには、そんな日があると聞いていた。
そのままクルマを車庫に収め、徒歩で出かけることにした。普段交通量の多い道路には、自転車やローラーブレード、スケートボードなど、エンジンのない乗り物が走り回っている。ただ例外として、バスとタクシーが遠慮勝ちに走っていた。街の中心部へと近付くと、自転車の量はますます増え、市民がこんなに自転車を所有していたのかと驚いた。
今日一日、雲一つない晴天で、気温も上がり、夏が少しだけ帰ってきたようだった。

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2007.09.21

豚の耳の唐揚げ

昼にオフィスの近所の肉屋へ、サンドウィッチを買いに行った。
ふと、肉の並んだガラスのカウンターの上を見ると、皿に山盛りになった豚の耳の唐揚げがあるではないか。キツネ色に揚げた耳は、いかにもカリカリとした歯ごたえがありそうで、美味そうに見えた。掌ほどの大きさで、ちょっとグロテスクではあるが、我々東洋人には食材として違和感ない。ミミガーみたいなものだ。
「これって、豚の耳?」と尋ねると、「そうですよ」と店員の青年が笑顔で答えた。
値段が書いていない。いくつか買って帰って、細く刻めば、ビールのつまみになるな、などと考えていたら、店員曰く、
「犬が喜んで食べるんですよね。」

結局買わずにオフィスに戻り、ベルギー人のスタッフに「中華料理で豚の足があるのを知っている?」と遠まわしに話題を振ったら、「ベルギーでも肉屋で売ってますよ。スープの出汁に使うんです。」
食文化も多様だなというお話。めだたしめでたし。

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2007.09.19

The Mamas & the Papas "If You Can Believe Your Eyes and Ears"

MamapapaThe Mamas & the Papasの1966年のデビューアルバムであり、彼ら最大のヒット曲である"California Dreamin"が収録されている。
以前は一発屋のポップ・グループだと侮り、アルバムを聴くことがなかったが、比較的最近アルバム全曲を聴いてみて、その出来の良さに驚いた。
"California Dreamin"以外にも、シングルカットされたオリジナル曲の"Monday, Monday"や、カバー曲"Do You Wanna Dance?"、"Spanish Harlem"も収められており、ベスト盤を買うより、このオリジナル・アルバムを通しで聴く方が良い。
"California Dreamin"を聴くとなぜか、夕暮れ時の七里ケ浜を思い出し、少しホーム・シックになる。

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2007.09.18

ロンドンのミソ・スープ

MisosoupロンドンにMiso Soupという名前のバンドがいます。正体はよく分かりませんが、4人組の日本人だそうです。
ボーカルなしのロックのような、ジャズのような、ファンクのような、言葉にし難いジャンルです。
特別凄いという訳ではありませんが、身の丈にあった感じがして、変に無理していないところに好感が持てます。繰り返し聞いていると案外癖になりそうです。
ロンドンはやっぱり懐が広いなぁ。
そうそう、11月にはユーロスターがスピードアップして、ブリュッセルからロンドンまでが1時間51分で行けるようになるそうです。そうしたら、ちょいと冬服でも買いに行こうかな。飛行機で行ってヒースローで時間を食うよりずっと早いしね。でもポンドが馬鹿高いからなぁ。どうなってんの大英帝国? バブルかな?

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2007.09.17

演奏中に携帯が鳴ったチェロ奏者

ベルギー国立オーケストラの定期演奏会。休憩を終え後半すぐに事件は起こった。
ドボルジャークの交響曲8番、第1楽章の冒頭で、どこからともなく携帯電話の着信音が。よくよく耳を澄ますと、ステージ上から聞こえるではないか。見ると一人のチェロ奏者がポケットを探っている。その間、当然演奏は続いている。携帯の電源という奴は、こういうときに限って、すぐに切れないように設計されているようだ。慌てるそのチェロ奏者は、しばらく携帯電話と格闘の後、やっと着信音を止めることに成功した。

演奏会自体は、こんなハプニングがあったものの、なかなか良い出来だった。
演目は、スメタナのモルダウ、シマノフスキーのバイオリン協奏曲第1番、そして上述のドボルジャークの8番というスラブ物3本立て。
Walter_weller指揮は、今シーズンから常任に就いたワルター・ウェラー。バイオリン独奏は、アラベラ・シュタインバッハー
演奏は全体的に、マイルドに洗練されたバランスの良いものだった。その分、荒々しさや、音の重厚さは不足気味。それでも管楽器パートが非常に巧く、安心して気持ち良く聴けるオーケストラだ。
Arabellaアラベラによるシマノフスキーは、なかなか立派なもので、難曲を乱れなく綺麗にまとめていた。最終楽章のカデンツァは、近くの席だったせいもあって、鳥肌が立った。ちなみに彼女は母親が日本人で、「美歩」という名前も持っており、来月には日本でN響と競演するそうだ。

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2007.09.16

クラシックの定期演奏会シーズンが開幕

ブリュッセルはすっかり秋めいてきました。9月になるといよいよ、欧州各地のオーケストラが定期演奏会を始めます。シーズンは例年、9月に始まり翌年の5月か6月くらいまで続きます。
この時期、そのスケジュール表と演目を眺めて、チケットを購入するのも楽しみの一つです。
ブリュッセルはベルギーの首都だけあって、地元のオーケストラだけでなく、地方都市のオーケストラも、ブリュッセルのホールでも定期演奏会を開きます。
今日ボザールというホールのチケット売り場に行って、ごっそりとチケットを買ってきました。
ベルギー国立オーケストラを6枚。
リエージュという町のオーケストラを5枚。
オペラ劇場のモネ・オーケストラを1枚。
フランダース放送のオーケストラを1枚。
ロイヤル・フランダース・フィルを1枚。
合計14回の演奏会のチケットを確保しました。
チケット売り場では空席をモニタで確認しながら選択。窓口は英語も堪能で懇切丁寧。割引カードも使ったので、これだけ買っても、一流オケが日本で売るS席の数回分程度。
今日購入した演奏会以外にも、ベルギー国外の名門オーケストラがツアーで来ますし、一流のソリスト達も来ます。それらのチケットも追々確保すると、毎月平均2、3回の演奏会に行くことになりそうです。
低料金で良い演奏が手軽に聴けるのは、欧州に住む大きなメリットですね。

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2007.09.08

Ann Sally "蘇州夜曲"

Moondanceいつの頃からか耳にして、無意識のうちにそのメロディーと歌詞を覚えた曲というものは、誰にでもあるだろう。自分にとって「蘇州夜曲」がその一つである。
不思議なもので、そういった曲は大抵自分の頭の中で流れ続けているうちに、オリジナルの演奏から離れて、この世に実在しないものになってしまうものだ。蘇州夜曲も当然、オリジナルをその同時期に耳にした曲ではない。テレビやラジオで様々な歌手が歌ったものを耳にしてきたのだ。それらがミクスチャーされ、自分の好みが付加され、実在しない理想型になっていた。
ところが今回ここに紹介するAnn Sallyの歌う蘇州夜曲は、その実在しないはずの、自分の頭の中だけの蘇州夜曲に、限りなく近いのだ。初めて聞いたとき、心身の全機能が一時的に完全停止した。それはまるで、DNAにプレプリントされた秘密のコードにシンクロナイズしたようだった。
作曲服部良一、作詞西条八十
アルバム"moon dance"の4曲目に収録。
時代を超えた名曲であることは、今更言うまでもなかろう。

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