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2007.07.19

フランスとドイツのamazonの違い

最近はiTunes Storeを利用しているので、CDの購入量が減った。それでもクラシック音楽に限っては、どうもダウンロードしたものを聴く気にならないので、やはりCDを買ってしまう。ブリュッセルにもクラシックの品揃えの良い店は何軒もあるし、楽器博物館の近所には専門店もある。それらに通って購入もしているのだが、店頭で見つからないものはamazonで購入している。
ところがamazonはベルギーにサイトを開設していない。欧州である国は、英国、フランス、ドイツの3カ国である。どの国も同じEU内なので、ベルギーから購入するのに支障はないのだが、英国はユーロ決済できず、異常なポンド高でもあるので、普段はフランスのamazon.frとドイツのamazon.deを使っている。
当然、発注にはそれぞれフランス語とドイツ語で行わなければならないのだが、慣れてくるとクリックするボタンの意味ぐらいは理解できるようになり、今では在庫の有無を確認し、我ながら器用に両方を使い分けている。
面白いことに両方のamazonを使っているとその違いに気付く。
2pianoまず品揃いの違いが面白い。例えばロック・バンドならば、フランス語で歌っているのか、ドイツ語なのかでその違いがあるのは当然としても、クラシック音楽にも品揃えに違いがあるようなのだ。例えばわが最愛なるピアニスト、ホロヴィッツのCDを検索すると、フランス404枚、ドイツ407枚とほぼ同数であるのに、鬼才グールドを検索するとフランス239枚に対し、ドイツでは330枚もある。ところが数こそ劣るフランス側には珍盤が散見できる。そのグールドがメニューインと組んだバッハやベートーヴェンのバイオリン・ソナタや、ペライヤルプーが仲良くモーツァルトの2台のピアノのための協奏曲を演奏しているもの(写真)などがある。これらを見つけると迷わずクリックしてしまう。
また同じ商品でも値段と納品時期に、フランスとドイツで大きな違いがあることがある。これはそれぞれが別々に在庫を持っていることの証拠であろう。フランスとドイツならば共同の在庫管理は不可能ではないはずなのだが、あえて別々にしているところに「違い」という付加価値を生んでいるのかもしれない。
ステレオタイプな解釈かもしれないが、ドイツは国会図書館的な品揃えに注力しているのに対して、フランスはマニアックな趣味の店にしているように感じる。我々客としては、その両方を使い分けられるのが楽しい。まさに多様性を享受していることを実感する。

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Comments

これは面白いですね.
ためしにジャズのCDを検索してみてはいかがでしょうか?80年代のフランスでは,ジャズと言えば最も幅を効かせていたのは実は日本盤でした.ジャズの不況を日本のファンが救っていたことが素直に現れていたのですが,今はどうなんでしょうね?

Posted by: 俊(とし) | 2007.07.20 at 10:48 PM

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