« December 2006 | Main | February 2007 »

2007.01.30

Open TTD

OpenttdiconOpen TTDとは、以前有料で販売されていた"Transport Tycoon Deluxe"というシミュレーション・ゲームのクローンが、GNU General Public Licenseで公開されているものだ。簡単に言えば、無料でダウンロードして遊べるゲームなのである。更に感心なのは、Windows版だけではなく、Mac OS版、更にはDebianUbuntuといったLinux版まであり、ソースコードまで公開している。Windows版は日本語化もされている。
思い起こせば、10年ほど昔、このTransport Tycoonに夢中になっていた。当時は有料で購入して、旧Mac OS(Xじゃない)で遊んでいた。
今回このOpen TTDを見つけ、折角なのでWindows版ではなく、Mac OS X版(英語)をダウンロードして遊んでいる。昔はたしか、表示が640x480に限定され狭苦しかったのに、今回は1024x768などの大画面にも対応されている。
さて、どんなゲームかと言うと、
簡単に言えば、輸送シミュレーションである。いわゆるシムシティーのような箱庭ゲームで、ゲームを開始すると3Dの地図が展開される。海があり、丘があり、森があり、そしていくつかの町と、産業地点がある。この産業地点とは、油田であったり、炭坑であったり、精油所、製材所、発電所などの事である。
Ttdss_1ゲームをする我々は輸送会社の経営者となって、この産業地点や町の間にある輸送の需要に対して、その手段を提供し、利益を得るのである。具体的に言えば、道路を造ってトラックを走らせたり、鉄道を敷いたり、飛行機や船舶を運航するのである。
ゲームの進め方は人それぞれ自由だが、最初は道を造って、貨物トラックを1台運行することから始めるのがよいだろう。まずはマップを見渡し、運送の需要を探す。例えば地図上に油田と精油所を見つけたら、この2カ所を道で結ぶ。それぞれ油田と精油所の近くにトラック・ターミナルを造り、その道沿いに車庫も1カ所造る。そこでトラックを購入するのだが、トラックは運ぶ貨物に応じて種類が異なるので、石油を運ぶなら、タンク・ローリーを買わなければならない。タンク・ローリーを1台買ったら、運行コースを指定する。ここでは油田で荷積みし、精油所で荷下ろしするように設定する。これでタンク・ローリーは、勝手に動き出し、油田と精油所を往復し、精油所に到着するたびに売上げがあがる。当然ここまでにはコストがかかっている。道を敷くことから、ターミナルや車庫を造るのにもコストがかかるし、タンク・ローリーの購入やランニング・コストも差し引かれ、利益が計上される。
この要領で産業地点をトラックや鉄道などで結び収入を得ていく。貨物輸送だけでなく、町と町とを結ぶ旅客輸送も出来る。時間の経過と共に、輸送機関も発達し、例えば鉄道ならば、蒸気機関車から、ディーゼル機関車を経て、電車、最後にはリニア・モーターカーまで登場する。その都度買い換えコストはかかるが。
またこのゲームには、ライバル会社も登場する。ぼんやりしていると自分より効率の良い輸送を提供し、貨物や旅客を奪われてしまう。
このゲームは会社経営の面白さもある。四半期毎の決算報告がされ、ライバルとの対比がグラフ化される。またライバル会社を買収することもできる。そうするとライバルが所有していた鉄道やトラックなどが、一瞬に自分のものになる。

ダウンロードして遊ぶには、ちょっとした手間がいる。別々にダウンロードしたファイルを、指定されたフォルダに移動させなければ、ゲームが起動しない。難しくはないが、ここでの説明は省きたいので、詳しくをここを見て欲しい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.17

Mariza "Fado em mim"

Marizaドイツは暖冬だ。それでも暗く曇った日ばかりで、陰鬱であることは例年通り。
そんな気分を晴らすには、陽光溢れる南国に逃げ出すに限るのだが、思うようには休暇が取れない。
もし休暇が取れたら、ギリシャ、トルコ、ポルトガルのいずれかに行ってみたい。この3カ国ともまだ行ったことがないからだ。特にポルトガルに関しては、行った人はみんな口をそろえて面白かったと言う。
しばらくはポルトガル旅行は難しいので、せめて気分だけでもと思い、ポルトガル音楽であるファドを聴いている。

そもそもファドに関しては全くの無知だったので、取りあえず最初は、国民的歌手と言われたアマリア・ロドリゲスのベスト盤を聴いてみた。が、どうも民族臭が強く古くさい感じがして楽しめなかった。もう少しマイルドな聴きやすいものをと思って、このMarizaを手に取った。
このアルバム自体、世界発売されたものらしく、ファドの入門盤としては丁度良かった。
歌唱は一貫して伝統に則ったスタイルに聞こえたが、現代風にアレンジされた曲もあり、聴きやすかった。
但しファド自体は、イタリアのカンツォーネのように明るくはない。その根底は魂の叫びともいうようなポルトガルのブルースだ。それでもドイツにはない潮の香りと力強い陽光を感じさせ、少なからず気分も晴れる。陰鬱な曇天の下、ファドを聴きながら、キラキラと輝く波濤の夢を見るのも悪くない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.12

黒澤映画

ここ数日毎晩のように、黒澤明の映画を観ています。
「野良犬」、「悪い奴ほどよく眠る」、「天国と地獄」の3作品を三夜連続で観ました。いずれも現代劇で、制作当時の町の様子が見所の一つです。「野良犬」では、本物の戦後の闇市や、動く「4番ファースト川上」が映し出されていますし、「天国と地獄」では、高度成長前の我が故郷横浜と湘南が映っています。
そもそも正月休暇から帰独する全日空の機内で、「七人の侍」を観てしまったのがきっかけです。久しぶりに思わぬところで観てしまったので、突然黒澤熱が再沸騰してしまいました。
黒澤作品は昔から大好きで、ほとんどの主要作品を観ていますし、DVDでも所有しています。ここドイツの店頭でも、主要な黒澤作品はDVDで容易に入手できます。ちゃんとドイツ語の字幕と吹き替えまで入っています。それを購入しているドイツ人を見かけると、自分のことのように嬉しくなります。
黒澤作品の素晴らしさは、日本人が本気で怒ったり泣き喚いたりするところです。物静かで行儀の良い日本人ではなく、もっと生きることに必死になっている日本人です。黒澤映画は、そういった人間の生々しさがあったからこそ、世界で受け入れられたのかもしれませんね。
さあ今晩は、「隠し砦の三悪人」にしようか、それとも「椿三十郎」しようか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« December 2006 | Main | February 2007 »