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2006.07.29

Jeff Healey & The Jazz Wizards "it's tight like that"

Jfjwあれ? 同姓同名の別人? これって本当に、あのブルース・ロック・ギタリストのジェフ・ヒーリー?
ギターどころか、トランペットを吹いている。それも滅法上手い。1920年代のジャズ。禁酒法時代のギャング映画で、いつも酒場で流れる、あの陽気なジャズだ。
2曲目で歌声を聞くと、やっぱりあのジェフ・ヒーリーだ!
曲が進みギターソロになると流石に上手い。間違いなく、あのジェフ・ヒーリーだ。
スティーヴィー・レイ・ヴォーン亡き後、唯一頼りにしていたギタリストが、ジェフ・ヒーリーだった。盲目であることが全くハンディ・キャップとなっていないギター演奏と歌唱に、いつも魅了されていた。しかしあまりにオーソドックスなブルース・ロックのスタイル故に、商業的な成功には遠く、知名度も低く、昨今はアルバムのリリースも減っていた。
そんな矢先にこのアルバムを手にして、耳にして、全く新たな展開で、本当に楽しい音楽を届けてくれた。
繰り返すがトランペットが滅茶苦茶上手い。これだけでも充分食っていける腕だ。本当に嬉しい驚愕だ。
これからもジャンルや楽器の種類に固執せず、自由に好きな音楽だけをしてほしい。
ここに、一生ジェフ・ヒーリーを聞き続けることを誓います。

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2006.07.06

渡辺貞夫 "Orange Express"

Orangeexpress2006年初夏。ライン河畔のブドウ畑に立ち上る入道雲を眺めながら、アウトバーンを運転していると、気分はなぜか南カリフォルニアだ。
1981年当時、ナベサダが草刈正雄とテレビCMに出ていた。二人は青空の下、馬鹿笑いをしていた。そのCMで流れていた曲が"Orange Express"。

1977年の"My Dear Life"、1978年の"California Shower"、1979年の"Morning Island"、そして1981年のこの"Orange Express"は、ナベサダ自身にとってだけでなく、フュージョンと呼ばれる音楽ジャンルにとって、非常に重要な4部作である。これらは理屈抜きに、とにかく気持ちの良い4枚で、そのサウンドは初夏の青空のように、今も尚全く色あせない。
この4枚の内、一番数多く聞いているのが"Orange Express"だ。なぜならこのアルバムだけリアルタイムで、他の3枚はこのアルバムをきっかけに後から聴いたからだ。
"Orange Express"の第一の魅力は、1曲目のアルバム表題曲や、6曲目"Straight to the Top"のような、爽快な疾走感だ。表題曲ではジョージ・ベンソンが本気全開の壮絶ギターソロを披露しているし、"Straight to the Top"では、デイブ・グルーシンのピアノ・ソロに煽られ、ナベサダも内角高めに吹きまくっている。
第二の魅力は、アフリカをテーマとした5曲目の"Bagamoyo/Zanzibar"と、7曲目"Mbali Africa"である。特に"Bagamoyo"では素朴な音階に不思議な郷愁を感じ、メドレーで続く"Zanzibar"ではマーカス・ミラーが刻むベース・チョップに、全ての雑念が消えて音楽だけに包み込まれていく感じがする。
"Orange Express"は思い出のアルバムであると同時に、今も聴き続けている愛聴盤だ。

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