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2006.07.06

渡辺貞夫 "Orange Express"

Orangeexpress2006年初夏。ライン河畔のブドウ畑に立ち上る入道雲を眺めながら、アウトバーンを運転していると、気分はなぜか南カリフォルニアだ。
1981年当時、ナベサダが草刈正雄とテレビCMに出ていた。二人は青空の下、馬鹿笑いをしていた。そのCMで流れていた曲が"Orange Express"。

1977年の"My Dear Life"、1978年の"California Shower"、1979年の"Morning Island"、そして1981年のこの"Orange Express"は、ナベサダ自身にとってだけでなく、フュージョンと呼ばれる音楽ジャンルにとって、非常に重要な4部作である。これらは理屈抜きに、とにかく気持ちの良い4枚で、そのサウンドは初夏の青空のように、今も尚全く色あせない。
この4枚の内、一番数多く聞いているのが"Orange Express"だ。なぜならこのアルバムだけリアルタイムで、他の3枚はこのアルバムをきっかけに後から聴いたからだ。
"Orange Express"の第一の魅力は、1曲目のアルバム表題曲や、6曲目"Straight to the Top"のような、爽快な疾走感だ。表題曲ではジョージ・ベンソンが本気全開の壮絶ギターソロを披露しているし、"Straight to the Top"では、デイブ・グルーシンのピアノ・ソロに煽られ、ナベサダも内角高めに吹きまくっている。
第二の魅力は、アフリカをテーマとした5曲目の"Bagamoyo/Zanzibar"と、7曲目"Mbali Africa"である。特に"Bagamoyo"では素朴な音階に不思議な郷愁を感じ、メドレーで続く"Zanzibar"ではマーカス・ミラーが刻むベース・チョップに、全ての雑念が消えて音楽だけに包み込まれていく感じがする。
"Orange Express"は思い出のアルバムであると同時に、今も聴き続けている愛聴盤だ。

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Tracked on 2006.07.14 at 05:57 PM

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