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2006.06.16

John Williams "Memory of a Geisha"

Geisha原題は"Memory of a Geisha"、邦題は"SAYURI"、ここドイツでは"Die Geisha"。
昨年このハリウッド映画が劇場公開されたとき、町中に高さ3メートルほどもあるチャン・ツィイーの白塗り顔のポスターが貼り出された。あまりの異様さに観る意欲も失せたが、今春DVDが売り出され、買って観てみると、期待していなかった分、良かった。
"Last Samurai"もそうだったが、西洋人の立場で、「これは遙か遠い架空の島国の話だ」と思って観ると、ファンタジーな美しさを味わえる。
一言だけだが、チャン・ツィイーの「お姐さん」と呼びかける日本語の発音は完璧だった。全編英語劇の中で、一瞬の日本語に鳥肌が立った。外国人女優が発した日本語の台詞としては、映画史上最高の出来ではないだろうか。ルーシー・リューの「ヤッチマイナァ!」も未だ捨てがたいが。
また桃井かおりと工藤夕貴が好演だった。特に工藤の英語の巧みさにあらためて感心した。
音楽は、ジョン・ウィリアムが作曲し、チェロのヨーヨー・マや、バイオリンのイツァーク・パールマン等が演奏している。日本や中国のテイストが混じり合った不思議な音楽だが、郷愁を誘うサウンド・トラックだった。
日本での評判では、中国人が日本人を演じたことや、全編英語だった事による酷評もあったようだが、自分としては日本人が音楽を担当できなかったことの方が残念だ。ハンス・ツィンマーの"Last Samurai"にしても、本作にしても非常に良くできていただけに尚更悔しい。こういう映画でこそ新進の日本人作曲家が、作品を世界に発信して欲しい。いつまでも武満や坂本ばかりでは困る。

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