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2005.10.07

The Rolling Stones "Bigger Bang"

BiggerBang先週のロンドン出張の際に、ピカデリー・サーカスのバージン・メガストアにて購入。地元フランクフルトでは、なぜかコピーコントロール盤(CCCD)しかなく、買い控えていた。
内容はというと、同時期にリリースされたクラプトンやポール・マッカートニーの新譜に比べ、さすがにしっかりとロックしている。この力強さは、チャーリー・ワッツのドラミングにあるように感じる。まさに機械には叩き出せない、微妙にズレがあるビートで、ぐいぐいと聴き手を引き込んでいく魔力がある。
しかし欲を言えば、味わいはあるのだが、水際だったスリルには欠ける。そもそもロック音楽は、社会への反抗をその動力源にしていた。ブルースが哀しみを歌うように、ロックは怒りを叫ぶものだった。金も名声も得てしまったストーンズ諸氏に、それを求めるのは酷かもしれない。
ロック・ミュージシャンに限らず、芸術家は全て、自らに内在する感情を表現するところに価値があると思う。哀しみや怒りだけでなく、喜びや楽しさでも構わない。その感情が受け手にシンクロナイズしたとき、芸術は成立する。
送り手に期待しつつ、せめて受け手として、常に貪欲な渇望を失わずにありたい。

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