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2005.08.18

グレン・グールド "モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲集"

gould先週ベルリンに行った。我が町に比べると大都会だが、あっちこっちで工事中、街のつくりも雑然としていて、お世辞にも綺麗な町だとは言えなかった。但し大都会だけあって便利さは東京並みだ。
例えば、壁崩壊を経て再開発されたポツダム広場周辺は、東京で言えば汐留や品川駅東口の雰囲気だった。その中心とも言えるソニーセンターは、無線LANが無料で使えるHot Spotになっていて、噴水脇に腰掛け、パソコンを開いている男女を多く見かけた。かく言う小生も持参のiBookでメールをチェックした。
大都会の特徴として、やはり店での品揃えが豊富なことだ。特に感心したのが、クラシック音楽のCDの豊富だ。いくつかCD屋を巡った中で、Sバーンのフリードリッヒ通り駅に近いDussmannという本屋&CD屋は、地下が広大なクラシック音楽の売場になっていて、東京のどの大型店より品揃えが充実していた。あまりの豊富さに面食らってしまい、結局ありきたりなものしか買わなかった。築地に行って鯵の干物を買って帰ったようなものだ。

その中でもグレン・グールドによるモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲集は面白かった。
今までグールドのバッハやハイドンには感心していたが、意外にもモーツァルトは聴いていなかった。
はっきり言って、演奏は変だ。普通のピアニストなら絶対に弾かない表現をあえてしている。軽快に弾くところを重厚に、じっくり聴かせるところを猛スピードで弾ききってしまう。ところが不思議に醜悪さはなく、爽快感が残る。

因みに、他に購入したCDの中で、トスカニーニ指揮のベートーヴェン交響曲全集も、予想以上に音が良く、帰宅後好んで聴いている。
ドイツに来てから、なぜかベートーヴェンを頻繁に聴くようになった。特に交響曲や弦楽四重奏曲をあらためて聴き直している。なぜだろう? 日本にいた頃はあまり好きじゃなかったのになぁ。気候のせいかな?
とにかくドイツの夏は涼しい。ベルリンは特に寒いほどだった。

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Comments

グレン・グールドは日本ではバッハのゴールドベルク変奏曲で一躍有名になりました.わたしのこのCDを20年ほど前に買い求め,いまだに聴いています.天才というか,変人というか,実験好きというか,とにかく人と違うことを,大変高い質で成し遂げることが好きな人のようです.カラヤンと同様,晩年はデジタル録音で作品を残すことに凝っていたようですから,私たちも末永く楽しめる,というわけです.グールドのモーツァルトはデジタル録音でしたか?

Posted by: 俊(とし) | 2005.08.19 at 07:43 AM

ADDと表記されているので録音はアナログのようですが、HIGH DEFINITION REMASTERINGとSuper Bit Mappingが施されており、音質は極めて良好です。グールドのいつもの鼻歌も聞こえてきます。

Posted by: umex@白梅亭 | 2005.08.22 at 07:29 PM

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