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2005.04.07

"The FIRM"

firmJimmy Page(ex.Led Zeppelin)とPaul Rodgers(ex.FREE,ex.Bad Company)の2人が中心となって組んだバンドFIRMの1stアルバム。といっても、2ndの"Mean Business"を出してバンドは自然解散。
この1stリリース当時、Jimmy PageにとってFIRMはZep以来の本格的な活動再開であったことから、世間も自分も渋谷陽一も、相当期待してレコード盤に針を落としたのだが、あまりにもZepと方向性が違うのでガッカリした思い出がある。
ところが最近、そんな苦い思い出も遠い過去、虚心坦懐でCDで聞き直してみると、なぜか気持ちよいのだ。
何が良いのかと耳を澄ますと、まず第一にドラムの音がよい。これは勝手な想像だが、マイクをドラムセットの近くと、少し離れたところに2本立てて、録音したように思う。こうすると、音のわずかな遅れが、空気の厚みを感じさせるような効果を生む。叩くたびにドラムセット全体が共鳴しているようにも聞こえる。バスドラを強く踏むと、シンバルもビリビリと震えるようにだ。一音一音がドスン!バシン!と厚みがある。(このマイク2本立て録音は、たしか亡きBonzoの得意技だった。)
次にこのCDの第二の良さは、Tony Franklinのベースだ。多分フラットレス・ベースだと思われる。音を刻むのではなく、リズムを包み込むように音を伸ばすのだ。ロック・バンドでは珍しいベース奏法だと思う。この絶妙な低音の唸りが、厚みのあるドラムの音に絡んで、濃厚なリズム・セクションを醸し出している。
このドラムとベースの上に、Jimmy Pageが軽めでルーズなギターを乗せ、Paul Rodgersは彼らしい聞き易いソウルを歌っている。4人に加え、ホーンや女声コーラスも付けて、全体的に聴いてしまうと中途半端と言えなくもないが、Jimmy PageとPaul Rodgersの名前を忘れて聴けば、やはりリズム・セクションの気持ち良さが際立っているアルバムだ。
このように音楽を部分的に楽しむ聴き方は邪道なのかも知れないが、耳が自然に反応するのであれば、これも有りではないだろうか。
ちなみに2ndの"Mean Business"では、Pageのギターが一歩前に出てきてしまって、1stのような濃厚なリズム・セクションは薄れている。

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