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2004.08.18

上岡龍太郎著「“隠居”のススメ」

副題「好き勝手に生きる」
芸能界を引退した後の暮らしぶりや考えが書かれた本。
実は上岡龍太郎という人をよく知らない。勿論テレビに映った姿は何度も観てはいたが、彼のレギュラー番組を定例的に視聴したことはない。ただ頭はよさそうな人だという印象はあった。そのうち選挙に出馬でもするのかなとも思っていたが、それはなかった。数年前に芸能界を引退したということもどこかで知ってはいたが、興味関心はなかった。その程度だ。
但し著者のこととは全く別に、「隠居」というものには、ずっと気になっていた。喰うために働くことから解放され、騒がしい世間と距離を置いた暮らしに憧れを持っていたのだ。
江戸時代の武士は40歳そこそこで隠居し、家督を子息に譲るのは珍しくなかったと聞く。「隠居」=「老後」ではなく、本当の意味での第二の人生だったろう。現代においても、何も定年退職まで働く義務はない。幕引きは自分で決めたいものだ。生涯現役も結構だが、何につけても長く続けるのは疲れるものだ。歳を重ねての痩せ我慢は勘弁願いたい。
著者上岡は実に58歳で芸能界を引退し、悠々自適な隠居生活をしている。弟子に言わせると凄まじい勢いで知識情報をインプットしているらしい。かと言ってそれを何かに役立てるつもりがないところが不気味らしい。
知性的に暮らしたいと願うならば、上岡の選択は正しかったように思えてならない。生き方を選ぶ権利は、全て本人にあるのだから。

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