Think! 2004 SPR.[No.9]
「実践的ビジネストレーニング誌」と題された季刊誌。興味のある特集号は購読。
で、今号は「独習法 ビジネスパーソンはこっそり学ぶ」。各分野の14+1人が「学ぶ」ことについて語っている。
面白かったものをいくつか列記すると、
脳医学者川島隆太によると、脳を鍛えるには音読や単純計算がよく、料理や編み物、楽器演奏、折り紙など手先を使って何かをつくることが、脳の活性化には効果的なのだそうだ。
NHK週刊こどもニュースのキャスター池上彰の「素人の視点で考える」、「図解化する」、「原典にあたる」ことによる事例としての、鳥インフルエンザのはなしは興味深かった。
発症地から半径30キロ以内の鶏と卵の移動が禁止なったが、なぜ50キロでもなく、10キロでもなく、30キロなのか。答えは、感染媒介となるハエの移動距離だから。また半径30キロの円を描くと、京都、大阪、福井、兵庫の2府2県にまたがり、広域行政の問題であったことが明らかになる。更に養鶏業者の責任や損害補償を考えるには、家畜伝染病予防法を読む必要がある等々、理路整然だ。
感想として、独習の肝は、独り善がりにならず、如何に説得力を身に付けることなのかな、と思った。
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