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2004.03.07

安彦良和作画「アレクサンドロス」

歴史コミック。壮大な東方遠征を果たした英雄の生涯。紀元前356年に生まれ、紀元前323年に遠征からの帰国後、33歳の若さでバビロンで病死している。
グローバリズムの是非が問われている現在、異文化との遭遇や衝突の原型を観た思いだ。しかし本書で主人公アレクサンドロスの遠征の意図は、悪意のない冒険心だと描かれている。確かに大王を自称し多くの文明を征服したが、それはあくまでも子供心に夢見た東の地の果てを目指しただけだったと。
我々人類はこの殺戮と征服という悲劇と引き替えに、文明の交配による進歩を得た。それは否定出来ない事実だ。しかしこれは紀元前の話だ。21世紀の現在において、経済や商業、ましてや軍事力による異文化の支配や抑制からは、得る物は極めて少なく、悲劇は多いと思う。

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歴史コミック。先に紹介した安彦良和作画「アレクサンドロス」の姉妹本。 クビライ・カアンは、チンギス・カンの孫にして、モンゴル帝国第5代皇帝。当時モンゴル帝国は王... [Read More]

Tracked on 2004.03.14 at 10:42 AM

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