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2004.01.31

田坂広志著「これから日本市場で何が起こるのか」

1999年の近未来予測。文体が平明で好感の持てる著作。
ここでの見通しを今検証してみると、確かにインターネットや携帯電話に代表される個人レベルでの情報受発信の激増は、個人の嗜好とライフスタイルを多様化し、世の中の姿を分類整理も出来ないほどに複雑なものにした。画一性こそむしろ不自然となった。集団や組織の役割も大きく変わり、個性を抑制する必要が薄れた。
但し言葉を裏返せば、情報量の増加は社会の結束を弱め、多くの人がバラバラに生きるようになったとも言えよう。この先バラバラになった我々は、どのように絆を再構築していくのだろう。
著者の見通しは概ね正しかった。但しこの本では暗い見通しには触れていなかった。明るさは暗く長い道の先にあるように思う。
読了後思った。雑踏の中でこそ孤独に襲われるものなのだと。

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