欧州路面電車の想い出
雨模様なので和室で横になって、獅子文六の「ちんちん電車」を読んでいたら、欧州の路面電車の事を想い出した。
日本で路面電車を見かける都市は数限られるが、欧州ではかなり小さな地方都市でも現役で路面電車(トラム)が活躍している。欧州の都市を交通網で格付けするならば、空港がある町は大都会、鉄道の国際列車が発着する中央駅があれば大都市、地下鉄があれば中都市、路面電車が走っていれば小都市、バスしかなければ町か村、というような区分ができると思う。
欧州生活中に撮った写真があるので、そのいくつかを紹介しよう。
まずフランクフルト。これは旧式の車体で3両編成。新型は低床でエアコンも付いているが、この無骨な旧型が好きだった。フランクフルトの路面電車網は、街の外の森を抜けて、隣町の町外れに達している路線もあって、近郊電車の役割も兼ねていた。
これはベルリン。旧東ベルリン側の路線を走る車両。
デュッセルドルフの広告車両。デュッセルドルフは旧式車両が多かった印象がある。
ドレスデンの無骨な車両。このダサいデザインが旧東ドイツらしい。ドレスデンには地下鉄がないので、重要な市民の足でもある。
ドイツ中部の小都市エアフルトのレトロな車両。観光用に動態保存されているのか、バリバリの現役。こんな小さな街にも路面電車網があるのが不思議。
北欧スウェーデン第2の都市ヨーテボリの重戦車のような車両。北欧人の巨体に合わせてなのか、とにかくデカイ。軌道幅もかなり広かったと思う。
ベルギーのアントワープの旧市街を進む車両。こういう狭い道をクルマとトラムが一緒に走る。
最後はブリュッセルのトラム博物館から休日観光用に出動した車両。これ以外にも数多くの歴史的な車両が動態保存されていて、ときどき走っているのを見かけた。
欧州の街に住むならば、良いオーケストラと、強いフットボール・クラブがあって、洒落たトラムが走っている街を選ぶべきだ。


我が懐かしのブリュッセルでは今、
20年前に買って読んで、それ以来ときどき書架から引っ張り出して再読している。
このブログでは積極的に若き無名のアーティストを紹介する事に努めている。彼もその一人である。
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